Vol.1

2020年05月01日

真菰って知ってる? 霊草の真菰だよ。マコモを育ててみたらどう?

兵庫県三田市。前にニュータウン、大学キャンパス、後ろはテクノパークに囲まれたとある田舎村。

約400年前にもその場所に居たであろう"大きな樫の木"、里山と田んぼと畑は健在です。

そこが私の生まれた場所です。18代目と認識しています。

17代目の父・理が会社の仕事と両立して守ってきた田畑作業も受け継ぐことは必至。

それは言い換えれば、自身の夢を叶え音楽活動を中心に生きてきた私には荷が重すぎる事業です。

正直に言えば、一番避けたいことでした。はっきり言って"やりたくないこと"です。

なぜ?と聞かれたら、答えます。『両親がしんどそうだったから』と。

一年の中で、何度かは家族の行事が田んぼ仕事優先になるのです。疲れた身体を鞭打ち農作業をしている両親の姿が嫌でした。罰当たりな娘です。そのお米のおかげで生かせていただいていたにも関わらず、もったいないことを言う最悪な娘です。

2017年6月父が病の床に倒れてからは誰も、田んぼと畑のことには触れませんでした。

父にしかわからないことだらけでしたから。そして「いまさら聞けないし。。。」の思いもありましたから。

手付かずのまま時が過ぎましたが、放置してはいられない稲作・山田錦の田は地域の慣しに従い2018年分から営農組合にお願いする決断をしました。

と同時に、里山のふもとにある約2丹の田んぼと畑は、"父の大切な場所"でもあること、今安家先祖代々墓地が存在すること、氏神様をお祀りしている場所が存在することを理由に、家族以外は入らない場所となりました。

土地は生きています。草は生きています。孟宗竹は生きています。

主人を失くした場所たちは、我主人とし勢いを増して生きているようにみえました。

「これ以上、放置してはあかん!」と2018年秋に一念発起しました。

草を刈ることから始めました。いえ、、、草を刈ること意外にできることはありませんでした。


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